Lua 論文について

http://www.radiumsoftware.com/0604.html#060407 で紹介されていた論文で、テーブルまわりのことはだいたい説明したように書いてあったことを付記しておく。っていうか先に論文を読めという感じですか。この先登場するであろうVM命令の説明とか、 Upval の説明とかもあってこの論文はなかなかよいです。

全体的に可搬性を上げるため、あんまりトリッキーな C のコードは使わない、という態度が興味深い。たとえば、いくつかの言語(smalltalkの処理系が挙げられていた)では、ポインタの下位ビットが0になっている(4の倍数とかなので)ことに着目してここにオブジェクトの情報を埋め込む。しかしそれはアーキテクチャによって異なるし、C言語上は本当にそうであるという保証はないので、型情報のタグとデータという構造体で表現するのだそうだ。